2026/03/11 10:28
イタリアのホームインテリアメーカー、フィオリラウンジャルディーノは、高品質でおしゃれなリネン製品をたくさん作っていますが、最近、柔らかくて手触りの良いアンダープレートやテーブルランナーがこぞって廃盤になっていまいました。アンダープレートは値段が高くても人気商品だったため、とても残念です。
フランスの有名な老舗リネンメーカー、シャルべエディションでも、ここ数年価格がどんどん上昇しています。そして、一枚一枚の大きさも少し小さくなり、まるで日本のようにステルス値上げが目立ってきました。
同じくフランスのクーケのキッチンクロスも、麻100%の商品のラインナップがかなり減ってきて、綿麻混合が主流になってきています。
さて、それにはどんな背景があるのでしょうか。
ヨーロッパのリネン(フラックス=亜麻)業界ではここ数年、気候の問題、原料価格の上昇、供給の不安定さがあり、麻製品の価格上昇が顕著に見られるようになりました。
ヨーロッパの亜麻価格は2020〜2024年で大きく上昇しています。2020年には1トン1861ユーロだったものが、2024年には8925ユーロになり、なんと380%上昇という記録的な値上がりとなりました。
また、2023年は天候不順と高温、集中豪雨などの影響で生産量が少なかったこともあります。その結果、月12000〜16000トンあった長繊維生産量が、月8000〜10000トンに低下しました。
ところでみなさん、ご存じでしたか。
リネンはかなり特殊な作物で、フランス、ベルギーオランダの3カ国で、世界の75%以上が生産されています。しかも、同じ畑では6〜7年に一回しか栽培できず、気候条件に非常に敏感だという特性があるそうです。
そのおかげでメーカーでは、リネン100%を減らしたり、綿麻混紡にしたり、価格を上げたり廃番にしたりしているのです。
さらには、リネンが環境に優しく、水使用が少なくサステナブル素材であることから、消費者の間で人気が高まっていて、需要と供給のバランスがとれていないのが現実です。
リネン製品をご購入いただいたお客様、リネン製品は一生使える長持ち製品です。使えば使うほど味が出て、自分らしさまで出てきます。いつまでも末長くお使いくださいね。

